過去の土砂災害事例

グラフを見ると、毎年、1,000件前後の土砂災害が発生していることが分かります。
あわせて、過去に多くの人的被害・家屋被害をもたらした3つの土砂災害事例を紹介しましょう。

土砂災害発生件数の推移(平成19~26年)

土砂災害発生件数の推移(平成19~26年)内訳をみると、「がけ崩れ」が多いことがわかります

出典:国土交通省HP
「近年の都道府県別土砂災害発生状況」のデータより作成

災害事例1 平成11年 梅雨前線・低気圧(6/23~7/3)
〔西日本を中心に大雨、広島で大規模な土砂災害〕

広島県での被害状況

  • 土砂災害発生箇所 164箇所(がけ崩れ:134箇所、土石流:30箇所)
  • 罹災建物数※ (全壊~床下浸水)4,736棟
  • 被害者数※ 〔死者・行方不明者〕32名 /〔負傷者〕 54名
【概要】
活発な梅雨前線が西日本に停滞し、西日本から東日本の各地に大雨をもたらし、特に中国地方で局地的な雨が降った。
土砂災害や浸水による住宅被害が、集中して発生した。
【特に被害が大きかった地域】
広島県 広島市・呉市
【降雨量】
1日あたり最大雨量  186.0ミリ(広島県呉市)
1時間あたり最大雨量   70.0ミリ(広島県呉市)

災害事例2 平成23年 台風12号・前線(8/30~9/6)
〔台風の上陸により、日本全国の広い範囲で土砂災害〕

全国での被害状況

  • 土砂災害発生箇所 208箇所(がけ崩れ:82箇所、地すべり:32箇所、土石流:94箇所)
  • 罹災建物数※ (全壊~床下浸水)26,102棟
  • 被害者数※ 〔死者・行方不明者〕98名 /〔負傷者〕113名
【概要】
大型で動きの遅い台風が、勢力を維持したまま上陸。
加えて、非常に湿った空気も流れ込み、西日本から北日本にかけての広い範囲で記録的大雨をもたらした。
平成以降、自然災害による死者数としては最大のものとなった。
【特に被害が大きかった地域】
和歌山県・奈良県・三重県
【降雨量】
1日あたり最大雨量  872.5ミリ(三重県多気郡大台町)
1時間あたり最大雨量 132.5ミリ(和歌山県新宮市)

災害事例3 平成26年 前線(8/15~8/20)
〔前線の停滞による大雨、広島で大規模な土砂災害〕

広島県での被害状況

  • 土砂災害発生箇所 167箇所(がけ崩れ:60箇所、土石流:107箇所)
  • 罹災建物数※ (全壊~床下浸水) 4,769棟
  • 被害者数※ 〔死者・行方不明者〕75名 /〔負傷者〕102名
【概要】
未明から早朝にかけて、急速に発達した雨雲が、短時間に多量の雨をもたらした。
一度の降雨、かつ単独市町村災害としては大きな人的被害となった。
【特に被害が大きかった地域】
広島県 広島市(安佐南区・安佐北区)
【降雨量】
1日あたり最大雨量  257.0ミリ(広島県広島市安佐北区)
1時間あたり最大雨量 101.0ミリ(広島県広島市安佐北区)

※ 罹災建物数および被害者数は、土砂災害を含む「自然災害による総数」である。
出典:内閣府HP、気象庁HP、国土交通省HPなどの情報をもとに作成

土砂災害は本当に恐ろしい。あらためて、なぜこのようなことが起きるのか考えてみましょう。