土砂災害防止にむけた行政の取組み

過去にも、地形・地質・気象等、さまざまな悪条件が重なったときに、土砂災害は発生していました。
先人たちは災害経験を活かして、「砂防」に取組みはじめ、現在に至っています。

■ 砂防とは

以下の取組みをいい、国や自治体が中心となっておこなっています。

  • 災害防止対策
  • 危険箇所の点検・監視
  • 災害発生のしくみにかかる研究
  • 災害に関する知識普及
  • 災害復旧工事

■ 砂防の推進

過去の土砂災害をきっかけに、現在までに以下の4つの法律が整備されています。

  • 明治30年制定 砂防法
  • 昭和33年制定 地すべり等防止法
  • 昭和44年制定 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律
  • 平成12年制定 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律
    (略称は、「土砂災害防止法」です)

■ 砂防の課題

砂防の取組みには、次のような課題もあります。

  • 対策をすべき危険な箇所が多い
  • 対策には多額の費用と時間がかかる
  • 都市開発の進行により、危険箇所が増加している
  • 気象の変化等、不確定な要因もある