被災直後、時は過ぎるが…
突然の被災により、精神的には不安定な状態にあります。
とくに大きな地震であれば、被災直後まもなく(3日間程度)は混乱状態の中で、
不慣れな生活を強いられます。
※イラストをクリックしてみてください
被災直後3日ぐらいまで
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からだとこころ
- 自分自身のケガ そして家族などのケガ
- ケガ人への対応 助けを呼ぶ声への協力
- 家族・親族(含ペット)の安否
- 家族・親族の死亡による悲哀・絶望感
- 余震や2次災害の恐怖
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生活関連
- 電気・ガス・水道が使えない
- トイレに困る
- 食べ物がない
- 寝る場所がない
- 服や靴がない
- 日用品ほか生活必需品がない
- 寒いのに暖がとれない・暑いのに涼めない
- 衛生状態の悪化
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建物
- 家が損壊した・しそうだ・するかもしれない
- 家の中ではキケンで過ごせない
- 家の中がメチャメチャだ(家具や物やガラス破片の散乱など)
- 家の中が片付けられない
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情報通信・輸送移動
- 電話や携帯がつながらない
- 消防や警察へ連絡できない
- 情報を得る手段がない(ラジオがない、電池がないなども含む)
- 交通機関が使えない
- (路面が荒れ)バイクや自転車がパンクしがち、車椅子がない・使えない
- エレベータが止まっている・動かない
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その他
考えられる問題:
- 眼鏡・コンタクトがない
- 常用薬・入れ歯・杖がない
- お金がない
- 家に残してきた金品・資産保全の不安
- 乳幼児や要介護者の世話
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4日目ぐらいから気持ちに変化があらわれ、被災地固有の問題が出はじめます。一方で、復旧へ向け動き出します。
次々と生じる問題
被災後4日目ぐらいから
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次々と生じる問題
- 避難所の運営・環境・支援・長期化にかかわる問題
- ボランティア体制にまつわる問題(人員不足、効率的な体制が行き届かない)
- インフラの復旧の遅れ(復旧に時間やコストがかかる)
- 仮設住宅・災害公営住宅等の利用制限(数の不足となかなか入れない難しさ)
- 損壊した建物解体やガレキ等撤去(処分しても減らない、廃棄する場所もなくなってくる)
- こころのケア(PTSDなど)
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地震の規模や被害の大きさにより、被災地と被災者の事情は
さまざまです。何から手をつけるべきかの迷いや、今後の生活の
見通しに不安もよぎります。
被災者にどんな支援ができるのか、考えることが大切だよ