大学では法学部に所属しており、卒論のテーマとして選んだのが “特殊車両における過失割合(における車種修正に関して)”でした。かなり身を入れて研究を行っていたので、仕事にも繋げられたら良いな、と思っていたところ、前記テーマに関連する法律雑誌を読んでいた際に思いがけず機構の存在を知りました。自らの興味・関心と会社の業務内容が概ね一致していたので、入社まで特段迷うことはなかったです。入社後は、当初の希望通り、自賠責保険の損害調査業務を担当しています。具体的には、個別の交通事故における自賠責保険の支払対象可否や、支払対象となる場合の認定額等を調査する業務に従事しています。
各事案の妥当な結論を導くためには、幅広い知識が必要です。自賠責実務の運用に関するものはもちろん、法学・医学・工学などの様々な知識を基に複数の観点から資料を読み解き、論点を適切にまとめる力が求められます。判断の基礎となる資料も多く、1箇所の見落としによって結論に大きな影響を及ぼすこともあるため、慎重に業務を行うことを心掛けています。この点に難しさを感じる一方で、理論を突き詰め妥当な結論を導き出す過程は非常に創造的でもあると感じています。
現在の部署で3年目になりますが、今後、各地でも経験を積み、より多角的な視点を養うことが目標のひとつです。また、隣の部署で行っている後遺障害等級認定の審査業務にも興味があります。周囲の先輩方を見ると、さまざまな立場における経験を積み、業務の幅を広げることによって、独自の専門性が磨かれていくように感じています。当機構だからこそ得られる貴重な経験を、今後も一つずつ大切に積み重ねていきたいです。