保険まめ知識

自賠責保険の概要

自賠責保険は、自動車による人身事故の被害者救済を目的として、法令により、基本的に全ての自動車に契約が義務付けられている、社会政策的な側面を持つ保険です。

自賠責保険の正式名称

自賠責保険の正式名称は「自動車損害賠償責任保険」です。

自賠責保険の根拠となる法令

自賠責保険は、「自動車損害賠償保障法」(自賠法)に基づく保険です。この法律は、1955年7月に公布されました。

自賠責共済とは

各種協同組合が取り扱うものを自賠責共済といいます。自賠法では自賠責保険と同様に自賠責共済に加入することも認められています。

当機構では、自賠責共済の損害調査も行っています。

なお、このページでは、便宜上、自賠責共済を含めて「自賠責保険」と記載しています。

自賠責保険の支払限度額

自賠責保険では、政令に定められた限度額の範囲で保険金が支払われます。限度額は以下のとおりです。

死亡の場合………3,000万円
後遺障害の場合…75万円~4,000万円(後遺障害の程度による)
傷害の場合………120万円

なお、限度額は被害者1名ごとに定められており、1つの事故で複数の被害者がいる場合でも、被害者1名あたりの限度額が変動することはありません。

脳外傷による高次脳機能障害とは

脳外傷による高次脳機能障害とは、脳外傷後の急性期に始まり多少軽減しながら慢性期へと続く、典型的な症状としては多彩な認知障害、行動障害、および人格変化等の特徴的な臨床像をいいます。

認知障害:記憶・記銘力障害、注意・集中力障害、遂行機能障害などで、具体的には、新しいことを覚えられない、気が散りやすい、行動を計画して実行することができない、複数のことを同時に処理できない、話が回りくどく要点を相手に伝えることができない、など
行動障害:周囲の状況に合わせた適切な行動ができない、職場や社会のマナーやルールを守れない、行動を抑制できない、危険を予測・察知して回避的行動をすることができない、など
人格変化:受傷前にはみられなかった発動性低下と抑制低下であり、具体的には自発性低下、気力の低下、衝動性、易怒性、自己中心性、など

支払われた保険金などに不服がある場合

調査結果や支払われた保険金または損害賠償額に不服がある場合、異議申立として、保険会社に再度請求を行うことができます。

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