損害保険は「将来、事故が発生したときに保険金を支払う」という商品です。契約者が支払う保険料が「損害保険の価格」に該当します。損害保険という商品は、一般的な商品とは異なり、保険を販売(契約)する時点では支払う保険金があらかじめ定まっていないという点に特徴があります。それではどのように保険料(損害保険の価格)を決定するのでしょうか?
将来、事故が発生したときに支払う保険金に充てられる保険料(純保険料率)は、過去の保険データをもとに、科学的・工学的手法や保険数理などの合理的な手法を用いて、将来の事故の支払額を計算することによって、将来の保険金の支払いに過不足がないように算出しています。この点が、保険料を決定するうえでの難しさであり、料率算出団体である当機構が担う役割でもあります。
「損害保険料率算出団体に関する法律」(料団法)に基づき、公正な保険料率の算出の基礎とし得る参考純率・基準料率を算出するために設立された団体です。
傷害保険の保険料率とは、保険金額に対する保険料の割合を表し、保険料は保険金額に比例します。
保険料率は、純保険料率(事故が発生したときに、保険会社が支払う保険金に充てられる部分)と、付加保険料率(保険会社が保険事業を行うために必要な経費などに充てられる部分)に分けられます。
保険約款とは、補償内容、保険金が支払われる場合の条件、支払われる金額の計算方法などを定めた資料です。
急激とは、事故から傷害までの過程が直接的で、時間的な間隔がないことをいいます。
例えば、長時間のピクニックによる靴擦れは含みません。
偶然とは、事故の原因や結果を予知できない状態であることをいいます。
例えば、故意に被った傷害は含みません。
外来とは、傷害の原因が補償の対象者の身体の外部にあることをいいます。
例えば、疾病は含みません。
国内・国外を問わず、家庭内、職場内、学校内、通勤通学途上および旅行中など、日常生活のなかで起こるさまざまな傷害を補償します。
普通傷害保険は個人を、家族傷害保険は家族を、それぞれ補償の対象とします。
国内・国外を問わず、主として交通事故による傷害を補償する保険です。また、乗り物の火災による傷害も対象としています。
交通事故傷害保険は個人を、ファミリー交通傷害保険は家族を、それぞれ補償の対象とします。
旅行中(旅行の目的のために家を出発してから帰宅するまでの間)の傷害を補償する保険です。
海外旅行傷害保険では旅行中の疾病による治療費用や死亡などについても補償します。
損害保険料率算出団体に関する法律第8条において「合理的かつ妥当なものでなければならず、また、不当に差別的なものであつてはならない」と規定されています。